産後の生活は、想像を絶する忙しさです。
睡眠不足と時間不足で、スキンケアにあてる時間はありません。
しばらくして鏡をみると、しみが増えていたり、クマができていたり「時間がないからしょうがない」では済まない状況
になっていることもよくあることです。
今回は、時間も体力もたりない「産後」のスキンケアについてお話しします。
産後の肌こそスキンケアが必要
「産後に肌トラブルが増えた」という話はよく聞きます。
確かに、産後は昼夜問わず赤ちゃんのお世話があるため、スキンケアどころか睡眠や食事の時間さえままならないものです。
しかし、産後はホルモンバランスが乱れるため、いつも以上に肌はスキンケアを必要としています。
「産後にしみがふえた」「産後に老けた」と「産後に」の後ろにマイナスの言葉ばかりが続いていると、育児を楽しむ余裕もなくなってしまいます。
産後のスキンケアは、肌をいたわるだけでなく、産後のママの心もいたわる効果もあるのかもしれません。
忙しい育児の日々の中で、スキンケアをする時間は「自分のために使う時間」です。
数年後に素敵なママになるためにも、産後の忙しい時期だからこそ自分のためにスキンケアをしてみてはいかがでしょうか。
産後のスキンケアは時間よりもお金をかける
産後の生活は、とにかく時間がありません。
独身時代は、毎晩スキンケアに時間をかけて「化粧水が浸み込むのを待ってから乳液に進む」ということが当たり前だったかもしれません。
しかし、産後に「待つ」という余裕はありません。
独身時代は、お金をかけず時間をかけてスキンケアをしていたかもしれませんが、産後は「時間をかけずお金をかけてスキンケア」と考えたほうが楽になるでしょう。
最近は、保湿効果が高い化粧水やしみに効果がある高価な化粧品がたくさん発売されています。
「一度のスキンケアで、より高い効果を得られるスキンケア化粧品をそろえておく」ことも、産後のスキンケアをストレスなく乗り越えるコツなのかもしれません。
ただ、産後の化粧品選びには注意が必要です。
生まれて間もない赤ちゃんにい香りは刺激が強すぎます。
大人がよい香りと感じていたとしても、赤ちゃんは不快に感じることもあるのです。
産後のスキンケアは、時間短縮の目的だけではなく、お金をかけてもいいからよい原料で作られているスキンケア化粧品を探したいものです。
産後のスキンケアは入浴後がゴールデンタイム
産後に限らず、入浴後はスキンケアのゴールデンタイムです。
肌は水分を十分に含みやわらかくなっているため、化粧水や乳液が浸み込みやすくなっています。
赤ちゃんと一緒に入浴する人は、入浴を終えると今日の大きな仕事も終わったとひと安心するものです。
また、赤ちゃんも入浴直後はミルクを飲んだ後はご機嫌でいることが多いため、ママにとってはつかの間の休憩時間になります。
つい、テレビを見てしまいがちですが、このつかの間の休憩時間こそスキンケアに適した時間なのです。
赤ちゃんをお風呂に入れる前に、スキンケア化粧品をリビングに出しておき、赤ちゃんがミルクを飲んでまったりしてい
るときに、さっとスキンケアをしましょう。
スキンケア内容は、化粧水と乳液だけでかまいません。
ただ、化粧水は1本で効果が期待できるものを選びましょう。
産後の肌は、独身時代の肌よりもずっと敏感になっています。
多少お金がかかったとしても、選りすぐりの1本を選ぶことで時間と手間を省くことができるのです。
化粧品を買いに行く時間もない!そんなときの応急処置方法
産後しばらくは、外出も難しいかもしれません。
久しぶりに外出できたとしても、赤ちゃんグッズを買うだけでも精一杯で、化粧品売り場にたどり着くことは至難の業でしょう。
忙しい毎日で、ふと気がついたら化粧水がなくなっていたということもよくある話です。
ついまだ若いから、スキンケアをさぼっても大丈夫と思いがちですが、実は若いときのスキンケアは歳をとってからの肌に影響を与えます。
化粧水や乳液がなくなってしまったときには、家にあるものを使って応急処置をしておきましょう。
実は、冷蔵庫にあるもので応急処置用の化粧水を作ることができます。
材料は、レモン1個のしぼり汁と日本酒1カップ、ハチミツ小さじ2杯を混ぜるだけです。
ハチミツの効果でしっとりと肌を整え、レモンの香りで気持ちもリラックスすることができます。
ただ、レモンの成分には日焼けを促すものがあるため、朝のスキンケアではなく夜のスキンケアに使うようにしてください。
産後は、食事も適当になりがちです。
毎日の食事が肌に与える影響は、けして小さいものではありません。
「忙しいから」といって、手軽なお菓子やインスタント食品でお腹を満たすのではなく、ちょっとした工夫で肌にもいい食事をとることができます。
産後ママにとって、一番簡単で栄養バランスのいい食事は「おにぎり」ではないでしょうか。
おにぎりも、具を鮭にするだけでスキンケア効果はあがります。
鮭には、アスタキサンチンという赤い成分が含まれています。
アスタキサンチンは、抗酸化作用があり、アンチエイジングにも効果が期待されています。
また、おにぎりに使う海苔にもタンパク質やビタミンが多く含まれています。
産後は自分のことは後回しになりがちです。
とくにスキンケアはママのための時間と考え贅沢な時間と思ってしまう人も多いかもしれません。
しかし、忙しい毎日だからこそ自分と向き合える時間は必要なのかもしれません。
スキンケアは、肌のケアだけでなく心のケア時間と考えてみてもいいのではないでしょうか。